第十八回「ボディ磨き!プロ仕様のコンパウンドを使った洗車」
実践的な洗車のテクニックを、匠洗科ならではの視点でお送りする連載プログラム。
ボディ磨き!プロ仕様のコンパウンドを使った洗車
コンパウンドとは
コンパウンド(研磨剤)とは、車の塗装面に付着した様々な汚れや、劣化した塗装面を磨くことによって洗浄を行うタイプの水アカ取りクリーナーやワックスのことです。
実際の使用において、洗浄力、作業性、仕上観に大変優れています。
コンパウンドは微粒子の研磨成分が磨くように除去するので、比較的手軽に綺麗に仕上げることが可能です。
磨くといっても塗装が擦り切れる訳ではありません。微粒子の研磨剤はカメラレンズや宝石の仕上げ磨きにも使われています。
動画 スクラッチクリーンアルファ mini
コンパウンドが効果を発揮する汚れの種類とは
汚れの種類に応じて洗浄方法を使い分けるのが1番良い洗車です。
コンパウンドは油性の汚れや小傷の凹みに入り込んだ汚れに効果を発揮します。
そもそも油性の汚れとはどういったものでしょうか?
ここでは汚れを大きく3種類に分けて解説します。
- 1.水性の汚れ
- 2.特殊付着物の汚れ
- 3.油性の汚れ
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■1.水性の汚れ
水で流すことのできる汚れの種類です。塗装面に付着したり、乗っているだけの固体状の「砂」、「ほこり」、「軽度の水アカ汚れ」が水性の汚れにあたります。この様な汚れはカーシャンプーで充分除去が可能です。
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■2.特殊付着物の汚れ
ルーフやボンネットの「鳥のフン」、ナンバープレートやヘッドライトの「虫の汚れ」、ボディ下部の「ピッチタール汚れ」などです。
このような汚れにはそれに応じた洗浄剤を使用することをお勧めします。カーシャンプーやコンパウンドなどで代用することも可能ですが、充分な効果が得られないこともあります。 -
■3.油性の汚れ
油性汚れの代表例は「油膜」。そして油膜は「水アカ汚れ」の1番の原因です。油膜洗浄が大変な理由のひとつに、水を弾く特性のため簡単に流れ落ちないことが挙げられます。
この状態を放置すると、油膜が紫外線や塗装面の熱で酸化、そして焼き付いて樹脂化して固着するのでカーシャンプーでは汚れが除去できなくなります。
こうなるとコンパウンドの研磨力で、塗装面の油性分汚れを磨きとらなければなりません。
補足:ピッチタールも油性系の汚れですが、「特殊付着物の汚れ」に含まれます。
油性汚れの落とし方
油性の汚れについては2つの落とす方法が考えられます。
- 1.酸やアルカリの濃度の高いケミカル洗剤を使用する方法
- 2.コンパウンドを使用する方法
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■1.酸やアルカリの濃度の高いケミカル洗剤を使用する方法
塗装面を削り取らずに、汚れを溶かして落とす方法なので良さそうですが、高濃度の酸やアルカリの洗剤は塗装面の変色や腐食の原因になりやすいく、また塗装面の凸凹した部分はそのままなので、コーティングをかける際に結局コンパウンドで磨くため二度手間になります。
また、扱いが難しく、手、目など人体への影響や環境負荷など考え一般使用ではお勧めしません。 -
■2.コンパウンドを使用する方法
冒頭でも説明しましたが、コンパウンドは、塗装面に付着した汚れをワックスやコーティング剤に含まれる微粒子の研磨成分が磨くように除去します。
スピードと品質の両方を求められるプロの現場ではコンパウンドを使用する事が多く、さらに汚れ以外にも、凹みキズなどをコンパウンドで削ることで、凹みに入り込んだ汚れを除去して汚れを目立たなくします。
特にドアノブの爪キズなどは効果がわかりやすいです。
結論:カーシャンプーで落とせない汚れはコンパウンド!
コンパウンドを使用しての洗浄作業は塗装面を磨くので、カーシャンプーとうまく組み合わせて水性、油性汚れの除去洗車を行ってください。
カーシャンプーだけでは、汚れが除去しにくい、鳥のフン、虫、ピッチやタールは専用洗剤で洗車を行うと、塗装面への負担がなく、より効率的に洗車が行え、いつも綺麗な状態を保つことができます。
愛車を大切にされる方は、定期的なカーシャンプー洗車、年2~3回程度の水アカとり洗車を併用されるのが良いでしょう。洗車後は、汚れを付着しにくくする撥水剤やコーティング剤などを使用して塗装面を保護すれば、快適なコンディションでドライブが楽しめます。
コンパウンドの効果的な使い方
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ボディの細かな傷は、コンパウンドで磨くことで、目立たなくなります。
修理に出さなくても、ここまで綺麗に!