第二回「汚れを見極めよう」
実践的な洗車のテクニックを、匠洗科ならではの視点でお送りする連載プログラム。
汚れを見極めよう

一言に「汚れ」と言っても、その原因物質、表面状態により様々な物があります。
今回は代表的な汚れの種類について説明しましょう。
汚れ1 水アカ
「雨が降ったあと、屋外駐車していた車のドアミラー、ドアノブ、バンパーの下などに黒いスジが・・・」
大気中のホコリ、スス、排気ガス中の成分、古いワックス、グリース等が水アカの成分。
これらが雨水にとけ込み、塗装面に付着、乾燥することで固着します。これが水アカの正体。
- ■ 対策
- 雨が降った直後等、軽い水アカであればカーシャンプーで落とすことが可能です。
それでも落とすことができない頑固な水アカには、スクラッチクリーンアルファを使ってきれいにしましょう。水アカを落としたら、グラスバリアα や エスアイガードで表面を保護しておきましょう。塗装表面が平滑になり水アカが付きにくくなります。
汚れ2 虫の汚れ・鳥のフン
「夏の高速走行後、フロントガラス、バンパーを見てみると多量の虫の死骸が・・・」
虫の汚れは、シュウ酸カルシウムやタンパク質、多糖類、蟻酸などを含み、これら腐食成分、固着成分により塗装面にダメージを与えます。放置すると酸化して変色、シミの原因となります。
鳥のフンの成分は、タンパク質、カルシウム、アンモニア、砂、セルロースなどを含み、これら腐食成分により塗装面にダメージを与えます。
汚れ3 ピッチ・タール
ふとボディの下部を見てみたら何か黒い点々が・・・・」
ビッチ・タールとは、アスファルトに含まれている油性物質です。アスファルト舗装の道路を走行中に足下から巻き上げられボディに付着します。さらに、空気中の汚れなどを巻き込みボディにこびり付いてしまいますので、できるだけ早く落としましょう。
汚れ4 鉄粉
洗車をしたのにボディ表面のざらつきを感じる・・・」
空気中にはブレーキダスト、鉄道線路、様々な場所から発生した目に見えない細かい鉄粉が舞っており、車の塗装面に付着します。鉄粉は粒子が尖っているため、塗装面に深く突き刺さり、放っておくと酸化して塗装面にダメージを与え、錆の原因ともなります。
汚れ5 黄砂・酸性雨
「昨日は風が強かったなあ、と車を見てみると真っ黄色・・・」
春先になるとやってくるお馴染みの黄砂です。
黄砂は粘土物質を含み水があるとへばりついて取れにくくなります。また、汚染物質などを吸着しており、そのままにしておくとシミの原因となります。
酸性雨とは工場や自動車の排気ガスに含まれる汚染物質が雨に取り込まれ、酸性(pH5.6以下)となった物です。雨が降った後、塗装面に付いたままの水滴の水分が蒸発することで、酸性雨に含まれていた酸が強くなり塗装面を痛めます。
- ■ 対策
- こまめに優しく塗装面を傷つけない様に洗い流すことが必要です。
水で十分に黄砂を洗い流した後、カーシャンプーで洗浄して下さい。洗浄と同時に撥水させたい方は 撥水シャンプー がオススメです。もし、傷が付いてしまった場合は スクラッチクリーンアルファ などの下地処理剤を使って傷消しをしましょう。
毎回はさすがに手間でしょうから、せめて水洗いをするだけでも随分と違いますよ。
Linda 撥水シャンプー ECO100 mini
販売価格 1,000円(税込)
『撥水シャンプー ECO100 mini』はシャンプー洗車するだけで強力撥水!
中性・ノーコンパウンドで愛車を優しく洗車できます。
汚れ6 ウオータースポット、酸性クレーター、イオンデジボット
「塗装面に付いている白い円上のシミ・・・」
見た目は似ているけど、状態は異なります。
- ☆ ウオータースポット
- 塗装面に乗った水滴と太陽のレンズ効果でクリヤー層の下の塗装面が焼き付き変色してしまった状態です。クリヤー層の下の為、修復は困難です。しかし最近の塗装は改良されており、ほとんどなることはありません。
- ☆ イオンデジボット
- 水が蒸発する際に水に含まれる成分が析出、固着したものです。ウオータースポットと異なり表面が盛り上がっています。
- ☆ 酸性クレーター
- イオンデジボットと似ていますが、酸性雨、酸性物質の水分が蒸発する過程で酸性度が上がり、塗装表面を浸食したものです。
- ■ 対策
- これらは通常の洗車では落とすことができませんので、除去よりも予防が大切です。
洗車したら水滴を拭き取る。乾かない様に洗車は直射日光の当たらない日陰場所で行うなど、ちょっとした注意で予防できます。
もし、付いてしまった場合、軽い汚れは スクラッチクリーンアルファ で落とすことが可能です。ひどい汚れは、プロにご相談することをお勧めします。
汚れ7 潮・融雪剤
「海へのドライブ帰り、車も汚れてないし、面倒だから洗車はまあいいか・・・」
潮風に含まれる塩分、また、融雪剤、解氷剤に含まれる塩化カルシウム等の無機塩類は、塩素イオンの働きで、錆を発生させ、促進します。そのまま放置しておくと、下まわりに知らぬ間に錆ができている事になるかも・・・。
- ■ 対策
- 海帰り、スキー帰り、雪道を通った後には、カーシャンプーで洗車を行い、塩分を洗い流しておきましょう。洗浄と同時に撥水させたい方は 撥水シャンプー
という便利なカーシャンプーもあります。特に海岸近く、冬季雪の降る場所では、下まわり、サスペンションは錆びやすくなりますので、早めの塩害対策処理がお勧めです。
こちらも毎回はさすがに手間でしょうから、せめて水洗いをするだけでも随分と違いますよ。フロントガラスやガラス製ミラーに油膜・被膜がついている場合、視認性が下がり、事故等の危険性が増してしまうため、ファインシリカ などの被膜取りでしっかり取り除きましょう。
横浜油脂工業で販売している ファイナルコートR なら油膜取りと撥水コーティングが同時にできますのでオススメです。
Linda 撥水シャンプー ECO100 mini
販売価格 1,000円(税込)
『撥水シャンプー ECO100 mini』はシャンプー洗車するだけで強力撥水!
中性・ノーコンパウンドで愛車を優しく洗車できます。
Linda ファイナルコートR mini
販売価格 1,500円(税込)
『FINAL COAT R mini』は新開発の撥水成分により、高い撥水性を実現。
最大6ヶ月、クリアな視界を実現します。
汚れ8 熱や紫外線によるポリカーボネットの黄ばみ・白化
新車時はヘッドライトなど樹脂系の素材にはコーティング層が付いていることがほとんどですが、長年の利用で、ヘッドライトカバー表面のコーティングは劣化します。
放っておくと、熱や紫外線などで黄ばみや白化が出てきます。夜間のヘッドライトが暗く感じたり、最悪の場合は車検に通らなくなることも・・・。
- ■ 対策
- 市販のコンパウンドで磨けば綺麗になりますが、表面が削れたというだけなので一時凌ぎにしかなりません。さらに細かな傷も付いてしまいます。横浜油脂工業の ヘッドライトコーティングシステムHD-1 UV は汚れを浮かせて取ります。汚れをとってもコーティング層は戻らないので、ガラスプロテクトで再コーティングを行います。作業が面倒、施工が不安の方はプロにご相談することお勧めします。
Linda ヘッドライトコーティングシステム HD-1 UV mini
販売価格 1,500円(税込)
ヘッドライトの黄ばみ・白化を落とし、紫外線、高温、酸性雨による黄変を長時間防ぎます。研磨剤不使用。
汚れを見極める まとめ
以上、代表的な汚れについて説明してきましたが、一番のポイントは「汚れたら、早めに洗車する」ことです。塗装面へのダメージも少なく、汚れも落ちやすくなります。
こまめな洗車があなたの愛車を守ります。
今回のコツには、こちらの洗車用品をオススメします
Linda 撥水シャンプー ECO100 mini
販売価格 1,000円(税込)
『撥水シャンプー ECO100 mini』はシャンプー洗車するだけで強力撥水!
中性・ノーコンパウンドで愛車を優しく洗車できます。
Linda ファイナルコートR mini
販売価格 1,500円(税込)
『FINAL COAT R mini』は新開発の撥水成分により、高い撥水性を実現。
最大6ヶ月、クリアな視界を実現します。
Linda ヘッドライトコーティングシステム HD-1 UV mini
販売価格 1,500円(税込)
ヘッドライトの黄ばみ・白化を落とし、紫外線、高温、酸性雨による黄変を長時間防ぎます。研磨剤不使用。